蔵出しいちばん本醸造生原酒 Home志太泉の酒>蔵だしいちばん
蔵出しいちばん本醸造生原酒H22BY
兵庫県産山田錦使用比率93% 富山県産五百万石使用比率7% 精米60% 静岡県酵母NEW-5 日本酒度+7.0 酸度1.4 アルコール分17-18度

 きれいでキレのある酒と仕上がりました。味わいに深みもある酒です。
<製造サイドからの視点>
 秋のまだ温度が高い時期からの仕込みなので、今年は仕込み容量を小さくして空調に効いた酒母室でもろみも仕込みました。

蔵出しいちばん本醸造生原酒H21BY
兵庫県産山田錦使用比率93% 富山県産五百万石使用比率7% 精米60% 静岡県酵母NEW-5 日本酒度+4.0 酸度1.4 アルコール分18-19度

 第一印象は淡麗ですが、複雑な旨さや甘みもあり。かつキレのある酒です。香りは、静岡らしい爽やかな軽い吟醸香と軽い香草のような香りもあります。
<製造サイドからの視点>
 西原新杜氏の志太泉での最初のもろみとなった酒です。酒母米のみ五百万石となったのは、山田錦の晩生の稲のため収穫が遅く酒母仕込みに間に合わないからです。今年の米の特性として、やや後半のもろみの日本酒度のキレが遅れ、想定よりももろみ日数が長くなりました。例年よりもより味幅のある酒となったかと思います。

蔵出しいちばん本醸造生原酒H18BY
兵庫県産山田錦 精米60% 静岡県酵母NEW-5 日本酒度+0.5 酸度1.4 アルコール分18-19度

 立ち香でかるい蒸米や甘酒のような甘い香りがした後、含み香では梅を思わせるような香りがします。味わいは、昨年のシャープ蔵出しいちばんに比べ、まったりとした力強い重層的な甘味があります。酸度は低いですが、その数字以上存在感がありお酒にアクセントを与えています。

<飲み手からのご意見>
めちゃくちゃ飲みやすい!確かに甘いけど、口に残らない甘さ。冷えた状態だとあっという間に四合瓶はあけそう。やわらかい甘い香りなんだけど、喉をとおる時は「酒」って感じる味がする。香りとともに厚さがあるという感じ。

蔵出しいちばん本醸造生原酒H17BY
兵庫県産山田錦 精米60% 静岡県酵母NEW-5 日本酒度+6.0 酸度1.4 アルコール分18-19度

 立ち香でごく軽い赤梨のような甘い香りがした後、含み香で軽い香草系の香りがします。
味わいは新酒特有のシャープさの中に軽い渋みがあり力強い甘味と麹様の米の旨さと乳酸のニュアンスの強い酸を感じます。
 上槽直後は、やや苦渋さを感じ、いわゆる辛口の酒というイメージがありましたが、ニ、三日ですっかり酒のイメージが変化してバランスが良くなりました。
 きれいな甘味と酸の存在感は数字を良い意味で、日本酒度+6.0 酸度1.4という先入観をすっかり裏切る酒です。

蔵出しいちばん本醸造生原酒H16BY
兵庫県産山田錦 精米60% 静岡県酵母NEW-5 日本酒度+4.0 酸度1.45 アルコール分19-20度
軽いヨードかクレソンのような香りの後、淡い梨や林檎のような香りがします。味わいは,力強くい感じがしますが、温度を少し上げるとなめらかさや山田錦らしい味わいもひろがります。そのまま酒と格闘するのも良いですが、季節柄(平成16年12月)素直に醤油ベースの寄せ鍋でもいけるとも思います。にごりのコーナーでも紹介しましたが、「蔵出しにごり酒」とブレンドすると仕込み1号のもろみのイメージに戻ります。様々なブレンド比率を試してみるのもいかがでしょうか。
<製造サイドからの視点>
今年の仕込み第1号という事で、いろいろ昨年の反省点が盛り込まれています。ます、吸水を抑え、蒸しも麹も固めに仕上げました。酒母ももろみもずいぶんストイックに造りましたが、さすがNEW-5順調に低温でもキレテいきました。(日本酒度が高くなっていく事です)。四段掛けがなくなった影響か数字以上に辛みがあります。
<その他>
ぜひ加水してもお試しください。180MLの「蔵出しいちばん」に30MLくらい水(塩素臭がない水)を加えるとアルコール度16.5%くらいになります。

蔵出しいちばん本醸造生原酒H15BY
福岡県産山田錦 精米60% 静岡県酵母NEW-5 日本酒度+5.0 酸度1.6 アルコール分19-20度

 日本酒度が+5.0のシャープでソリッドな輪郭の酒で第一印象はきわめて繊細な味わいです。徐々に甘味、酸味がひろがり米の旨みとと力強さを感じるます。新酒らしい若さからの極めて軽いにがみや渋みが香草っぽさも感じられます。酸は1.6です。初めは目立たず、その後じわじわアクセントを加えますがこの酒においては脇役に徹しています。静岡型の酢酸イソアミルの香りが落ちついて爽やかな吟醸香がしますが、あくまでおとなしく林檎系の香りはごくわずかです。
 これは、教えていただいた飲み方ですが、アルコール度16-18度に好みで加水して良いかと思います。

蔵出しいちばん本醸造生原酒H14BY
福岡県産山田錦 精米60% 静岡県酵母NEW-5 日本酒度+6.0 酸度1.7 アルコール分19-20度

 (上槽直後のコメントです)日本酒度が+6.0という事で、ここ数年の中では最もあえて言えば辛口とい事にになる。確かに軽い四段の甘味を除けば、極めてシャープな輪郭の酒であり、新酒らしい若さからのごく軽いにがみや渋みもあるが、酸ともに(酸度が1.6(H13BY)⇒より1.7(H14BY)と0.1アップ)心地よいアクセントとなっている。米の旨さも酒が落ち着くにつれじわりと出てきた感じがする。
 但し、まだ、糸島の山田錦としての米の個性はこれからもう少しおいて置いた方が出てきそうだ。
 香りは、静岡型の酢酸イソアミルの香りが高い。これは昨年よりやや吟醸香が豊かであり、含み香でごくわずかに林檎系の香りが添えられている感じだ。