志太泉酒造と○△□ Home>志太泉酒造と○△□

今回は予告どおり、店主中山さんが、実際の志太泉を試飲して、その酒に対して究極の料理を造るという貴重な会となりました。

1.純米吟醸 焼津山田錦 (シャンパングラスフルート系)
岩牡蠣と蓴菜(じゅんさい)の土佐酢仕立て
控えめで素直な柑橘っぽい吟醸香を持ち味わいも繊細な、純米吟醸焼津山田錦と、鮮度抜群の旨みのある岩牡蠣とぷちぷちとした食感の蓴菜をさっぱりと土佐酢で仕上げの組み合わせです。

2.純米酒 雄山錦version (檜升)
甘鯛と生湯葉の雲丹蒸し 鼈甲餡かけ
檜の升でいただく純米酒です。旨みがのった純米に酒の香りと木の香りが交互に楽しめます。味わいは木の香りにまけないボディのある純米です。甘鯛の軽さと奥深さに雲丹の旨みや軽い甘味が加わります。餡かけは蕎麦つゆベースです。

3大吟醸 生酒 H7BY (ワイングラス)
鱸のお造り 青柚子と岩塩で
大吟醸H7BYは、蔵にひっそりと眠っていましたが、今年の春、試しに封切りすると素晴らしかったので今回出品しました。一つだけ残念な事は、今回で全部飲み尽くしましたので、もう在庫がない事です。この組み合わせはお料理を含め様々な香りがテーマとなったこと思います。酒に於いては、林檎系の吟醸香に微かな熟成香が重なり、グラスも香りがより楽しめる形を選びました。料理においては鱸の香りと青柚子の香りが重なります。はじめは、柚子を絞らずに頂き鱸そのものの味と香りを楽しみ、その後で青柚子を絞る事でより爽やかな香りを楽しめます。もう一つ付け加えれば、酒の微妙な酸のニュアンスと柚子の爽やかな直線的な酸の比較も面白いです。

4純米吟醸 八反35号  (備前)
鱒の助 志太泉純米吟醸粕漬け炭火焼
八反の酸度は低いが存在感のある酸と特有の旨みのある酒に組み合わせるのは、志太泉の純米吟醸酒粕に貴重な日本でとれたキングサーモンを漬け、さらに炭火で焼き上げた一品です。焼きたてもおいしいですが、さらに少し冷めて来た時により味わいがなじむ感じがあります。備前で飲む酒はやはり落ちつきます。また酒は、逆に温度が少し上がったきたときに味わいが深まる所が面白いところです。

5純米吟醸 無濾過 生原酒 (細身のグラスで)
加茂茄子と生麩の吉野揚げ 胡麻のディップで
この酒は、香りも華やかで酸も力強いです。お料理も味わい深い加茂茄子の揚げ物に異色の胡麻のディップを組み合わせ、酒に負けない深い味わいをもたせています。

6純米大吟醸 無濾過 生原酒  (本利き猪口にて)
冬瓜 小芋 煮穴子 炊き合わせ
花のように香り高く繊細な完成度の高い味わいの純米大吟醸生原酒に、和の本流が包含されているような炊きあわせの組み合わせです。また冬瓜、小芋、煮穴子がそれぞれ素材の味わいが感じられ、またそれぞれが酒の良さを引き出す感覚があります。

7青海苔茶漬け 山葵漬(志太泉純米吟醸粕使用) 昆布佃煮
山葵漬は自家製、純米吟醸の粕を使用していますので自然な甘味があります。

8抹茶のソルベ(志太泉仕込水使用)
ふんわりとしたやさしい甘味のソルベです。志太泉の仕込水を使用しています。


<ご案内の時のコメント>
唐突ですが、酒と料理の組み合わせが大事ってよくいわれますね。大事っていう事はよーく私もわかっているつもりで、造りの時には、いつもその事を考えているわけではありませんが、時々、この酒が将来どんな料理といっしょに飲まれるのかなとふと想ったりもします。
 かつて、私もこんなお料理には、どんなお酒が良いでしょうかと聞かれ、蔵元ソムリエ風に偉そうな事を言った事はあります。私が、お料理を試食してそれに志太泉は今年の吟醸とか純米の貯蔵酒を組み合わせるスタイルです。今回全く逆の方向性の会が、○△□さんによって開催されます。ご主人の中山さんが、事前に会に出品する志太泉をすべて利き酒してその味を確かめた上で、ベストマッチする事を志向してお料理を造ります。志太泉の酒にとってこんな幸せな事はありません。私自身にとっても極めて興味深い先鋭的な酒と料理のコラボレーションです。お酒は、今年の新酒を中心に今回を逃せば二度と飲めない秘蔵の酒も出品します。
 日時 5月30日(月)及び31日(火) 午後7時から
詳細、お申し込みはは○△□さんのサイトより⇒http://www4.tokai.or.jp/syukou034/top.htm