浜名湖花博 雑感
 浜名湖花博で志太泉をPRしてきました。蔵元がふだん参加する酒の会のお客様はお酒を飲みに来るのが目的です。当然日本酒の事はある程度知っている人が主体です。サッカーでいえば、ホームグランドで戦うようなものですが、今回のお客様は花を見に来たお客様です。いわばアウエイでの戦いのようなものです。(まあアウエイでの戦いでこそ真価が試されます?)
 まず、お客様がいちばん興味を持ってのは酒米(白米)です。40%精米した白米なんか、確かに日常生活でお目にかかることはないし、ごはんのお米から酒を造っていると考えるほうが素直ですね。削った白米がどうなるかという事を、多くの人に質問を受けました。主に玄米からみて表面に近い赤糠は飼料になり、中心に近い白糠は米菓原料になると答えておきました。(実はちょっと自信はないです。一部の蔵元では白糠糖化液という返答はマニアックすぎるためもちろんしませんでした。)
 今回は大人に焼津山田錦と地元の筍あるいはお豆腐の組み合わせとお子様とお酒が飲めない方に甘酒を召し上がっていただきました。筍はこの時期は味がのった旨みのあるものです。いちばんのはしりの筍に比べ、瑞々しさは劣りますが旨みに勝ります。筍も旬からの味の変化は新酒の味の変化と少しにています。
 豆腐は蔵の上流1キロぐらいのところにある郵便局向かいの池田さんの豆腐です。味のしっかりとした密かな人気のあるお豆腐です。
 甘酒は、ホットとアイスに二種類で提供しました。これからは冷たい甘酒が美味しいですね。
   ----------------------------------------------------------------------------
以下 しずおか地酒研究会 NEWS5月号からの転載。
◎ 5月1日(土)/志太泉 純米吟醸焼津酒米研究会山田錦・仕込水・純米大吟醸酒粕の甘酒の試飲他GW真っ只中の試飲会は来館者も大幅増。志太泉の望月専務と小川さんが酒・水・酒粕のほか、筍や豆腐など里の味を大盤振る舞いしてくれ、午後は14時から17時までぶっ通しで配布しました。筍は志太泉の奥に広がる滝の谷産。蔵元で下茹でしたものに田米(ロイヤルホテル浜名湖 洋食)さんが和風に品よく味付けしてくれました。手づくり豆腐は私がリクエストした蔵の近所の池田とうふ店の木綿豆腐。同じ水源だから酒との相性もピッタリなのです。純米大吟醸の酒粕を仕込水で溶き、砂糖を加え、ゆずの皮をトッピングした冷やし甘酒は、甘酒の概念を変えるような美味しさ。柑橘類の皮をトッピングするのは蔵元望月家ならではの伝統で、ショウガではせっかくの吟醸粕の風味が損なわれるという理由から。酒販店や料理店のみなさん、顧客サービスにぜひトライしてみてください!


以下 しずおか地酒研究会 NEWS4月号からの転載となります。

◎ さて、いよいよ4月8日から浜名湖花博が始まります。前号ニュースでもお知らせしたとおり、しずおか地酒研究会では「庭文化創造館」というパビリオンで地酒ワークショップを数回開催することになりました。今までにない地酒ピッチの機会になるのでは、と今から緊張しています。花博観光を予定している方は、ぜひその日に合わせてお越しください。予定していなかった人も静岡の蔵元さんたちをひやかしに、ぜひ遊びにいらしてください。地酒コンパニオンこと鈴木真弓が全予定日、会場でお待ちしています!

----------------------------------------------------------------------------
しずおか地酒サロンIN花博 スーパードリームガーデン 〜雪月花ものがたり〜

2004年4月8日〜10月11日(187日間)に開催される浜名湖花博の主催者テーマ館「庭文化創造館(super dream garden)」におきまして、静岡の地酒を紹介する試飲会&地酒サロンを企画しました。このテーマ館は「花・緑・水〜新たな暮らしの創造」をテーマに、国内外の花・緑のプロたちとアート・衣食住・サイエンスにかかわるクリエイターたちが新しい庭文化を提案する実験的なパビリオン。クリエイターの実演や試食会などさまざまなワークショップも企画されています。

今回、庭文化創造館プロデューサー藤崎健吉氏より、期間中に静岡の地酒を紹介してはどうかとのオファーをいただきました。500万人来場予定というビッグイベントのテーマ館を舞台にした、感性豊かなクリエイターたちとのコラボレーションは、静岡酒の新たな魅力を発掘してくれるでしょう。一般的なパビリオンや地場産品紹介コーナーとは違い、花博の中でも極めて創造性の高いこのテーマ館を訪れる来場者は、静岡の酒のように付加価値の高いモノに対する感性も柔軟ではないかと期待しています。まずは当会員にふるってご来場いただき、ともに静岡の酒の素晴らしさをアピールしていただけたらと思います。

■会 場/浜名湖花博「庭文化創造館」
6ヶ月の会期中、6つの庭が月替わりに展示されます。内容は以下のとおり。

○4月 花見の庭
歌舞伎大道具師・17代長谷川勘兵衛さんが花見の舞台を再現し、フラワーデザイナー保坂桂一さんがホンモノの桜と藤で大胆な庭造りをライブで披露。桜の下では浜松芸妓衆が元禄花見踊りを、藤の下では歌舞伎役者の中村京蔵氏が藤娘を披露します。会場に持ち込まれる大藤は、日本初の女性樹木医で栃木県あしかがフラワーパーク園長の塚本こなみさん(浜松市在住)が丹精込めて育てたもの。当会の参加も塚本さんのご尽力によるものです。こなみ先生、ありがとうございました!

○5月 料理の庭
食べられる庭がテーマ。フレンチの鉄人こと石鍋裕シェフが、新緑の季節にふさわしい華やかで斬新なガーデンパーティーの提案をします。会期中にはイタリア・フィレンツェの貴族の庭の古図面や模型の初公開、スローフードの試食会なども予定しています。

○6月 風水の庭
中国の陰陽五行説に基づいた風水や漢方の知恵を用いて、中国文化研究家の邱世賓さん、華道家の假屋崎省吾さんが“幸運を呼ぶ庭造り”に挑戦します。中国料理の脇屋友詞シェフが日本初公開の風水料理を提案します。

○7月 雪見の庭
ベネチア在住のガラス作家三嶋りつ恵さん、照明デザイナー藤本晴美さん、静岡県出身のガーデナー中田晃さんらが、清涼感あふれる幻想的な雪見の庭を提案。キリマンジャロの森を再現し、ガラスの雪の花と光の雪雲を演出します。フリーアナウンサー城ヶ崎祐子さんによる雪見の朗読会も予定しています。

○8月 ロボットの庭
2000年のドイツ・ハノーバー万博でお目見えしたロボットスワームが、動く石庭のようにレイアウトされ、小宇宙のイメージをロボットの目線で創り上げる世界初のロボットガーデンが披露されます。子どもたちが喜ぶ夏休み企画も盛りだくさん。

○9月 月見の庭
伝統的な観月の庭を現代風にアレンジ。詩人の高橋睦郎さん、歌人の水原紫苑さん、書道家の大橋陽山さんらが月にちなんだ詩歌や書を、花のように生けるという斬新な試みが披露されます。また世界的なフラワーアーティスト、ダニエル・オストさんが月や酒林をイメージした作品を実演制作します。“地酒PR月間”として、蔵元が多数参加するしずおか地酒サロンを3回予定しています。


■参加蔵元スケジュール(決定分) 

4月17日(土)/喜久醉  4月18日(日)/花の舞  4月24日(土)/國香
4月27日(火)/小夜衣  5月1日(土)/志太泉
*27日はイタリア料理シェフ日高良実さん(広尾アクアパッツァ、千駄ヶ谷・長泉町クレマチスの丘マンジペッシェ総料理長)の藤の花料理と小夜衣の食べ合わせが楽しめます。

6月13日(日)/喜久醉  6月21日(月)/磯自慢
*13日は假屋崎省吾さんの実演、21日は中国料理シェフ脇屋友詞さんの風水料理実演も楽しめます。

7月3日(土)/富士錦  7月10日(土)/正雪  7月17日(土)/英君  7月24日(土)/杉錦
7月25日(日)/磯自慢  7月31日(土)/若竹  8月1日(日)/千寿

9月11日(土)/出世城(あなたも酒林づくり体験しませんか?)
9月14日(火)/初亀(新月です。名料亭「青柳」小山料理長の創作料理でお月見酒宴気分を)
9月18日(土)/杉錦・若竹(しずおか地酒サロン) 
9月25日(土)/高砂・喜久醉・國香(しずおか地酒サロン)
9月28日(火)/花の舞(満月です。浜松が誇るうなぎの老舗「八百徳」の創作料理でお月見酒宴気分を) 
10月9日(土)/富士錦・正雪・志太泉・千寿(しずおか地酒サロンIN花博 総打ち上げ)


■日時 各日とも14時・16時の2回、試飲会を開催予定。参加自由です。
お酒がなくなり次第終了しますのでお早めにお越しください。

■費用 花博入場券(大人当日2900円)が必要です。試飲は無料。
4月7日まで前売り入場券(2700円)を発売中。旅行代理店・JRみどりの窓口
・有名プレイガイド・コンビニエンス等でお求めください。

■花博についての問合わせ
花博インフォメーションセンター TEL 053−488−1087
花博公式ホームページ http://www.flora2004.or.jp/
庭文化創造館ホームページ http://www.niwabunka.org/