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独特な花のようなパッションフルーツのような香りがあります。味わいは、透明感があり米のふわっとした甘味と旨みがあります。
<製造サイドからの視点>
今年の造りの中で、最も決断に迷った事は、静岡県酵母HD-1の使用を復活させるかどうかという事です。静岡県酵母でもNEW-5は、比喩的にいえば非常に素直な性格の酵母で、どのような条件下でも、それなりの酒に仕上がります。反面すべてに中庸であるともいえます。対称的にHD-1は、傑作か駄作かがはっきりと結果がわかれる酵母です。またこの酵母を生かすためには、造り自体も独特なものであり、杜氏が代わった初年度にHD-1の使用は、危険がともないます。しかし、田中杜氏と常に意見交換が出来ますので思いきって製造しました。もろみの時点からHD-1にしては、かなり香りが高くなりました。もろみ日数はかなり長くなりました。通常ではもろみ後半で香りがやや失われるものですが、この仕込では香りはが保たれました。これは成功仕込みのあかしでもあります。但し、カプロン酸エチル突出型の香りではないので花のような香りと表現しました。かつ味わいにおいては、古典的な静岡吟醸の味の輪郭があるかと思います。日本酒度、酸度は偶然にもH15BYと同じですが対称的なお酒です。
(データはH16BY) |