志太泉酒造様 志太泉酒造探訪

志太泉酒造探訪 page 11/12

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概要:
静岡県にある酒蔵、志太泉酒造のパンフレットです。志太泉酒造に興味のある方、必見です。

志太泉酒造の歴史志太泉酒造は、初代望月久作が明治15年に創業した。望月家は藤枝の地主であった杉村家の分家として、余剰年貢米を有効に利用する役割を担っていたようだ。酒名を名づけるにあたり、地元志太郡の地名・志太にちなみ、『志し太く泉のように湧き立つ酒を造りたいという願いを込め「志太泉」と命名した』と伝えられている。望月久作は徹底的に水にこだわり、銘水が湧く現在の宮原の地を蔵の場所として選んだ。戦前は清酒「志太泉」、清酒「三五の月」を発売するとともに、山梨県にワイナリーを所有し「ミクニワイン」という名で発売していたが、第二次世界大戦による米不足により酒造業は一時中断を余儀なくされる。戦後、復興の気運にのり昭和29年に酒造業を再開。早くから吟醸造りに取り組み、昭和35年4月には他の蔵に先駆けて吟醸酒「白鷺」の発売を開始。昭和43年、当時、日本酒の世界で最も権威のあった「東京農業大学品評会」で金賞を受賞した。昭和50年代より静岡県の吟醸造りの方法論を模索し、その隆盛とともに全国新酒鑑評会で3回連続の金賞を受賞、静岡の吟醸の一翼を担った。平成21酒造年度より、能登流の西原光志杜氏と若い蔵人たちが酒造りを担っている。能登杜氏の技術と志太泉に蓄積された静岡県型の吟醸造りのスタイルを融合させ、伝統を大切にしながらよりモダンな日本酒を目指している。平成24年、第100回という記念すべき全国新酒鑑評会(平成23酒造年度)において、通算16回目となる金賞を受賞した。