蔵元・杜氏は酒豪か?

(今回の話題はあくまで静岡ローカル、志太泉ローカルでの話です。一般的なところはぜんぜん違うかもしれません)

 試飲会とかで、いちばんよく聞かれる質問のひとつに、「蔵元ですからお酒は強いでしょうねえ」というのがあります。たしかに、普通の人より、お酒はたくさんあります。
なんといってもタンクに一杯ありますから。。(ちなみにタンクから、帳簿に記入せず、 勝手に飲むのはのは酒税法違反ですので、蔵元にあのタンクから飲みたいとかあまり無理はいわないほうがいいかも)夏子の酒でも、主人公の夏子さんは、かわいらしい外見とちがってべらぼうな酒豪でした。
 ところが、私自身お酒はあまり強いほうではありません。家では、毎日お酒を晩酌しているわけではなく、寝る前に、志太泉のいろいろな種類を順番に少しずつ飲みと時々は評判の日本酒とか気になる日本酒をのみます。日本酒しか飲まないわけではなく、他の種類(ワインとかビールとか蒸留酒とかも)たまに飲みます。他の酒類もやはりおいしいものはおいしいですね。

 志太泉でも、杜氏さんは飲みますね!ところが麹屋さんはは少ししか飲まないし、釜屋さんはまったく飲みません。
 志太泉は、静岡県酒造組合藤枝支部という超ローカルな一種の業界団体に所属しているのですが、この団体は日本酒マニア的には、かなりすごい(?)メンバーです。それこそ、会議してれば、お隣に喜久酔さん。議長は磯自慢さん。会長は初亀さんとかこんな感じです。もちろんこういうメンバーで打ち上げとかする機会も多いのですが不思議に酒量はわりと控えめですね。飲めない蔵元というのも実は結構いるのです。

 静岡県内の杜氏さんの中にも、お酒をあまり飲まれない方もおられます。利き酒するだけで顔を真っ赤にさせている方もおられますが、酒造りの腕は一流です。やはり確かな舌があれば酒造りには十分という事でしょう。
 ところが、やっぱりというか、酒豪もおられます。当蔵の杜氏もかなりの酒豪ですが蔵元の中にもそれを上回る猛者は多いです。

 そこで、強引に結論ですが、「静岡県は蔵元も杜氏も酒豪と下戸に分かれ中間が少ない。」というのが私の見方です。皆様もなにかの機会に蔵元と飲んだ時に参考になるかもしれません。(???)


[初稿1999.12.5 改稿2002.3.18]